【短】Going to the sea
待ち合わせの時間、10時。




瑛斗らしき人はもう待っていた。




こっちを向いたその人は微笑んだ。




「瑛斗ッ。」




「カエ。」




再会のハグについ緩むあたしの顔。




「はい、カエ。」




差し出された1つの紙袋。




「何コレ?」




「4月7日、カエおめでとう。」




今日はあたしの誕生日だった。




「今、開けて?」




開けてみるとそこには服と紙袋。




「そっちも開けて?」




あたしは目を見張った。




そこには指輪。




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