蝶子の夢【完】
ピンク色で[のだちようこ]と書く。

まだ一年生だものね
小さい よ なんて難しいのかな

なんか可愛い

「はい!あげる!」

藍佳ちゃんが私と同い年だったらよかったのに

「おねぇちゃん?」

そしたら、もっといろんなお話出来たのかな

ふつうの子みたいに

ふつうの女子高生みたいに

「どーしたの?」

「あ

ううん。なんでもないよ。ちょっと疲れちゃっただけだから」

藍佳ちゃんは大丈夫?と首を傾げる

大丈夫よと答えながら、藍佳ちゃんの顔とぶきっちょな字が薄れていった
< 18 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop