愛しき日々へ
「それじゃあ、はじめまして弟くん。
俺は獅子神紅夜(シシガミコウヤ)。18だから一番年上だな。」
「僕は獅子神銀一(シシガミギンイチ)です。高2なので僕の方が上ですね。」
作ったような笑顔でそういってくる二人の兄。
だけどその目や言葉の節々には俺を見下しているのが嫌でも分かる。
こいつらは仲良くしようなんてこれっぽっちも思っていないらしい。
第一印象は最悪だ。
「えーっと名前は…?」
「白雪砂羽です。」
「ふ~ん、砂羽ね。
じゃあ、部屋案内すっからついてきて。」
紅夜さんにそういわれて俺は無言でその後をおった。