心を全部奪って
もし時間をあの日に戻せるなら


私は工藤さんと綺麗に別れて


霧島君のもとに走りたい




霧島君の腕の中で


沢山泣いて


泣くだけ泣いて


空っぽになるまで泣いて



そうしたら


霧島君は


面白いことを言って


私をからかって


またあのひどい歌を歌って


いっぱい


いっぱい


笑わせてくれるんだ




そして


いつの間にか私は


笑顔になってしまうんだろう




あぁ


バカだ


今頃


ハッキリ気付いちゃうなんて




霧島君…


私


霧島君が好きみたい


知らない間に


あなたにすっかり


心を奪われていたんだ




会いたい


あの眩しい笑顔を


もう一度見たいよ



だけどもう……




その時だった



玄関のインターホンが



ピンポーンと鳴った

< 293 / 370 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop