本当の私と恋
ランチになるまでに、仕事はしっかりやらねばといつも通り仕事をこなしていった。

今日は11時から会議なので、資料やお茶の準備とランチの前は忙しい。
会議室で準備をしているとドアが開き…部長が入ってきた。

「いつもありがとう」
部長スマイルは健在のようだ。

『いいえ。仕事ですから…』
当たり前の回答に部長からもう一度「ありがとう」といわれた。
それは私には理解ができなくって…
『あの…』

「ああ、唐突すぎたか…
 霧島のことだよ。
 今朝、あいつから電話があってさ。
 すっごく元気な声してた。
 このごろ死んだみたいな、やる気のなさそうな声だったからね。
 きっとあいつにとって良いことがあったんだろうと思ってね。
そして、あいつの良いことなんて、美咲ちゃんのことしかないからさ。
って社内で美咲ちゃんはまずいか…」

部長のホッとしたような、ちょっと照れているような笑顔がすごく素敵だと思った。
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