異世界で不老不死に転生したのに余命宣告されました



「今、ロティに頼んで君のアクセス権限変更の申請をしてもらった。これから二十四時間限定だけど、君は私の責任において、局のホストコンピュータに完全アクセス可能な権限を取得したよ。局のホストをフル活用してリズを捜しなさい」

 すげぇ! 大型ホストコンピュータ使い放題特権とは。

「ありがとうございます!」

 喜々として礼を述べるオレに、二課長はのんきに笑う。

「いやぁ、私が検索するより、君の方が断然早いからね。リズが見つかったら知らせてくれよ」
「了解しました」

 さっそくアクセス開始。と思ったら、隣で充電を終えたムートンがケーブルを外して掃除機を取りに部屋の隅に向かった。
 ここに座っていると彼の掃除の邪魔になる。オレはトロロンを抱えて来客用の応接エリアに退避した。

 座ったオレの隣で、トロロンもソファの上に載り、オレの膝に前足と顎を載せてすっかりくつろいでいる。リズがいなくなったのも知らないで相変わらずのんきな奴だ。
 オレはトロロンの頭を撫でながら、改めて局のホストコンピュータにアクセスした。

 以前は無防備に接続して、グルグル動くデータにデータ酔いしたので、今度はちゃんとアクセス箇所と検索対象をあらかじめ絞り込む。
 まずは局内にいるかどうかだ。


 国家警察局ホストコンピュータに接続。
 アクセス権限要求。
 認証確認。
 アクセス対象データ、警察局入退データ。
 検索対象、特務捜査二課研究員レグリーズ=クリネ。
 3015/07/03 12:00以降のデータに限定。


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