28才の初恋
 今回くらいにコチラのミスが大きいと一回の接待程度で納得しないであろうことが容易に想像できる。
 そうなれば一回ごとの時間をできるだけ短くして、細かくご機嫌を取るしかない。
 まったくもって厄介な話だ。何度もあのオッサンのご機嫌を取らないといけないとは……考えるだけで気分が萎えてくる。

 まあ、その度に大樹クンと一緒に行動できるわけで……正直、悪い話ではないのだが。

 私としては、全て桃代部長抜きでやりたいわけですよ!
 行く場所だって、雀荘とかキャバクラとかじゃなくて。できれば遊園地とか、動物園とかね。
 まあ、二人で接待をしないといけないという名目があるからこそ大樹クンと一緒に行動できるんだけどさ……。

 ああ、私の恋が叶えられる日は本当に来るのかねー。
 いつまで経っても上司と部下の関係から変わることがなくて……そのうちに大樹クンはウチの会社のOLと結婚してしまうとか。
 うう……考えただけでもブルーになる。
 
――自分で自分のテンションを下げてしまった。
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