28才の初恋

5-2

 受話口から呼び出し音が聞こえる。

 コールが一回……二回……。なかなか出ない。
 まあ、出てくれるまで何百回でも待ち続けるつもりだけどね。

 休みの日に、大樹クンの方から私にわざわざ電話をかけてきてくれたのだ……もう逃がさないぞ!!

 しかし、本当に何の用事だろうか?

 桃代部長の一件が片付いたことで、大樹クンにはとりわけ急ぎという仕事は無かったはずなんだけど……?
 いや、私が忘れてしまっているだけで、何かあったのかも知れない。
 それか、この土曜になって、いきなり何かのトラブルが発生したのかも……って、それだったらこないだみたいにイキナリ私のところに連絡が来るか?

 思い当たるフシが全くといって良いほどに無い。
 一体何の用事なのだろう?

……ま、まさかデートのお誘い!?

 だったら早く!早く電話に出て!!絶対に行くから!!
< 230 / 518 >

この作品をシェア

pagetop