28才の初恋
 おタネさんの教えに従って、ゴミの山を次々とゴミ袋に放り込んでいくが……果てが全然見えない。

 というか、床が全然見えてこないのだ。

 せめて、この場におタネさんが居てくれれば……私の代わりにこの部屋を片付けてもらえるのに!
 しかし、どれだけ望もうとも、おタネさんは京都の私の実家にいるはず。
 今から東京に来てもらったとしても……どう考えても間に合わない!!

――やはり自力で片付けるしかないのか……。

 まずは……せめてリビングの床が見えるまではゴミを片付けないと。
 この部屋に大樹クンを案内して、一緒にお茶を飲むんだ!

 自分に気合いを入れなおし、ゴミ袋を構える。

 手が届く範囲にあるゴミを手当たり次第に突っ込んでいくが……それでもなかなか床が見えてこないな……。
 あ、ゴミが地層になってるよ!
 真ん中に化石みたいなものがある!
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