君と星空の彼方
☆nine☆突然の戦い
唇をギリリとかんでいると、血の味がした。


…痛い。

けど、この状況下の中では怖いだの痛いだの叫べなかった。


ここに来たばっかの私でも何と無く分かった。

今は…言葉を発してはいけないと。



非現実すぎるこの学園の色々な出来事なんてはっきり言って全く信じたくもない。


けど



みんながかもしだす空気の変化や、私へと襲ってきた謎の……あれは、黒い紐?




一気に温度が低くなった気がする部屋の中で私はただ、破壊された壁を見つめていた。



黒い紐は…壁へとすごい音で当たったり、壊してる様子から見て…かなり、強い!


あれ、絶対に当たっちゃいけない…!



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