君と星空の彼方
☆nineteen☆政府の犬
「僕もはっきり言って人づたいに聞いている。

けど…きっと、確かだろう」


模擬戦場の中の、休憩ブース。

うまい具合に椅子が6つあった。



3体3に向かい合って私たちは座り、生徒会長の話に耳を傾けていた。



「もともと2つの力は対立しあっていた。


まあ理由は大体が就職に関することやキナリ政府の対応。


それは何十年も前からだけど…その溝が一気に深まったのは、最近だ」



「……空白の5年間、か」



セイヤの言葉に生徒会長は少し笑った。


もうすっかり…自然な笑みになっている気がする。



「なんだ、分かってるのか」


「詳しくは知らない…ただ、よく調べたら学園に幻獣が出没したり生徒が襲われたりし始めたのは、空白の5年間の直後だ」



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