君と星空の彼方

セイヤside

「…セイヤさん」


俺は生徒会長と向き合っている状態。

訓練中に戦ったあと。


なんとか俺が勝ったけど…めっちゃ強かった、この人。



決闘の時は最初から説得が目当てだったから、強さは視野に入れてなかったけど…こんなに強いなんてな。



「セイヤさん、どうしました?ぼーっとして」


「あ、なんでもないです。すいません」


俺がそう言うと、生徒会長は考えるような顔つきでこう切り出した。



「…聞きたいことがあるのです」



聞きたいこと…?




「俺に答えられるなら。

けど戦闘に関してなら、俺よりムルさんの方が格段に…」


「違います」



俺の言葉を遮って力強くそう言った生徒会長は、まっすぐ指さした。




「その…『目の色』のことです」




俺の目を。








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