君と星空の彼方
☆seven☆寮中の奥の扉
「………ここが…寮、なの?」

「はい。作用でございます。
お部屋をご案内いたします」


先頭をムルが行って、その後が私、ミズキ、夜月、そしてセイヤと続く。

私達が今入ろうとしている所は…『宙橋学園学生寮』という古くも綺麗な看板がかけられている建物。


夏の夕方はまだ暑い…蒸し暑さが汗に現れて、額から汗が滲み出る。

でもここは学園と寮しかない砂地。

どこかは分からないけど、暑さはやっぱり感じるんだな。




汗を手で拭って、私はムルの後について、建物の中へと入った。



「……もうなんか、この学園何な訳?」


「宙橋学園でございます」

答えは求めてないよ、ムル。
私が言ってるのは…これまた学生寮が豪華だったって事。

ここは『学生』寮なんだよね⁉︎


一軒家が丸々7、8個近く入りそうな横幅。

どどーんと構えられていた寮の中は、学園程ではないけど豪華だった。


大理石のような床、小さめのシャンデリア。


明りはオレンジで、落ちつく雰囲気がかもしだされていた。




ムルは何も言わずに階段を上がってゆく。ここは同じで、学園のように赤い細い絨毯が道順に沿って敷かれていた。



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