このよでただ、独りだけ

アレクシア、10歳

皮肉なことにアレクシアが目覚めたのは10歳の誕生日の朝であった。

目を覚ますとそこは見覚えのない場所で。

目の前にはニヤニヤ笑ってこちらを見ている素性のしれない男がいる。

アレクシアが昨晩の記憶を取り戻すまでしばらくかかった。

思い出すのを拒否するように記憶は曖昧で、それでも最後に一瞬だけ見た家族の変わり果てた姿だけは脳裏に焼き付いていて鮮明だった。
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