このよでただ、独りだけ
アレクシアはまず10歳の誕生日に自分がいたあの洞窟を目指した。

ヒースコートは吸血の後は棲み家を変える。

そのことはヒースコートを探し始めて早い段階で聞いていた。

でも、一縷の望みをかけて。

そして、あの日のことを思い出すために。

アレクシアは歩き続けた。

遠く、懐かしいあの街へ。
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