浮気の定義。
お飾りな彼女。
翌日の朝。
家まで迎えにきた流生は、まるで昨日のことがなかったかのようなケロリとした態度で、私の心をおおいに荒立たせた。
「?どうしたの、彩」
「……あんたって毎回毎回、本当に反省してんの?」
「え?なんの話?」
なんの話、だって!?
少しでも反省の色が見え、神妙とした様子だったら許してやろうと考えていたのに。
こいつは、反省すらしてないなんて。
怒りで目の前が真っ赤になった。
「この、どアホ!!!!!」