暴走族なシンデレラ

「......るか....はるか」


こんな優しい声で名前を呼ばれたのは何年ぶりだろう。

そう、あの日から私の名前を口にした人はいない口にすれば殺されると知っているから。

「おい遥!」

「..れい..じ」

目をそっと開くと玲二の心配そうな顔が私を見つめていた。

「遥ちゃん!!!大丈夫?!」
赤髪君は目をウルウルさせながら私の顔をペタペタ触ってきた

「翔太いくら遥ちゃんが可愛いからって触りすぎだよー」
伊吹が呑気に言った

「ここどこ」
キョロキョロと周りを見渡せば
蒼汰が座ってた椅子、食器だな 台所
私は部屋の真ん中にあるソファーに寝かせられていた
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