しあわせ

それから

次の日、中村君は
「ありがとー!助かった。」
といって、ノートを返してきた。
中村君がいなかった午後の授業は、物理と、国語と、現社だったから、
「国語と現社のノート、写す?いなかったよね?」
と聞いてみた。
「あ、そうそう!貸してくれる?ほんと助かる!ありがと!」
といって、私のノートを、借りていった。
また次の日、
「ありがと!ちゃんと写してきたよ!」
といって、返してきた。
それがきっかけで、ちょっとずつ話すように、なった。
最初は、怖いって思ってたけど、全然優しいし、面白いし、ノートちゃんと写すしてくるし、真面目な性格だった。
周りの男子とも話せるようになってきてあ、今の席悪くないかも、っておもってきた。
最近は、私から中村君に、話しかけることもあった。
そんなこんなでもうすぐ、一ヶ月がたとうとしていた。
私のクラスは、一ヶ月で席替え。
そう。運命の、席替えが迫っていた。
「もうすぐ席替えか、、、」
ってぼそっと言ったから
「ほんとだ、一ヶ月早くない?」
って中村君が言ってきた。
「本当。早かった、楽しかった!」
「楽しかったね、というか、授業中何回も助けられた。ありがと。」
そんな話しをしてたら先生が来た。
「おはよう、今日席替えするよ、座って座って!」
席替えするのか、、、
どの席になるだろ。
中村君の隣の席の確立は、低いな。
と思いながら、くじをひいて、自分の番号を確認して先生に名前を言いにいった。
座席を確認して、新しい席に机を動かした。
今度は一番前、しかも教卓の目の前。
最悪、、、
隣また空いてるけど、だれだ?
と思ってたら、、、
それは、また中村君でした。
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