ナミダ




泣き止んでも腕を離してはくれなかった




少し冷静になり、服を直したいと思ったけど直せないし、先輩の力は少しずつ強くなってきて



苦しかった



恥ずかしさが込み上げて来て




「離して下さいっ///」



と言い腕を解こうとするが動かない


先輩の口が耳元に近ずいてきて

甘く囁いた



「この状況で何もしないのは惜しいよね…」



「…///…………っ⁉︎」



恥ずかしさのあまり俯いていると
大きく温かく優しい手が頭に乗った


兄を思い出しそうになるくらいの笑みで


「冗談だよ
また何か困ったことがあったら言ってね
理事長さん」



そう微笑んで腕を解いてから軽く手を振って生徒会室を出て行った




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