雨上がりの虹

雨空

「・・・おはよう」
 私は、聞こえるか聞こえないかぐらいの
 声の大きさで言った。
 
 「おはよう美雨。よく寝れたか?」
 
 「・・・うん。」

 私はいつもそっけない態度をとり、
 そのうえ会話はワンテンポ遅い。
 だって、お母さんを捨てた奴なんかと
 話したくないんだもん。
 そうでしょ?
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