【完】私の彼は純粋くん。


「...ぎゅーってしてよ。」


「え!?」


そんなに驚かなくても。
だって私でもまだ抱きついてないのに、あの人に先に抱きつかれた。

だったら麻十にぎゅってされるのは私が先に決まってる。


「わ、わかった。」


そう言って麻十は私を優しく抱き締める。


「麻十あったかいね。」


「琉李はいい匂いがする。」


「...変態。」


ふざけてそういうと、麻十は離れて


「ちが、そーいう意味じゃなくて!!」


慌てる。
それが面白くてしょうがない。


「知ってるよ。
もっかいして??」


そう言うと麻十は顔を赤くしながら抱き締めてくれる。


私は決めた。
なにがなんでも麻十は渡さないって。

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