Y.T (忘れられない人)

一瞬、あのひとと目が合ってしまった。

今も、輝いて見えた。

心臓があり得ないぐらい早く打つ。

また、全身真っ赤に染まっている。

わたしを見たあのひとは少し口角を上げた。

すぐさま目を逸らして、

あの人の視界から逃れた。



「おい。もういい。行くぞ。」

聞こえてきた声はあのひとの声。

「えっ?もう終わり?まだ、半分も見てないじゃん。」



なんだか・・・・・・恐い。

・・・・・・とても怖い。

< 6 / 28 >

この作品をシェア

pagetop