好きかも、先生!

こんなに元気で明るくて

最高に面白くて、いじわるで

でも優しくて。


授業でもいじってくれて。

放課後もずーっと喋ってくれて。

ねえ、先生は私のこと、

好きになってくれないのかな?


…やっぱり、

ただの生徒の中でちょっと仲良い程度…

そうなんだよね…?




「優衣さぁ、どこの高校受けるの?」


今日も放課後、また喋ってる。

ふたりきりの教室。


「んー…柴岡高校っ!」

そこは、少し偏差値が高い高校で、

今の私ならもう少し頑張らないと入れないかな…



「あ…無理、ですか…?」



「いやいや」


「お前なら、絶対いけるって!」




「え?」

「まだ6月じゃん! 余裕だろ。」

「無理、無理です、ほんと…夢なだけ…」

「てか、なんで柴岡なの?」


理由?

それは、先生の母校だから、ですよ。

卒業しても、先生の母校なら

先生、会いに来てくれるかも、でしょ?

< 3 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop