春風にのせて伝えたい...

屋敷の庭

二人は庭に着いた
夜だからというのもあり
あたりはいっそう冷えこんでいる
しかし空には美しく星が光り
寒さを忘れさせる美しさだった...

ヨンシ: ...ほら....ついたぞ...

キルシュ:わぁ〜♪これが....ゆき...
冷たくて柔らかくて...でも儚くて美しいです

彼女はうっとりして呟いた

ヨンシ:あぁ....そうだな...

キルシュ: ....ここは静かでいい落ち着きます
パーティー会場は落ち着かなくて....

ヨンシ: あぁ....俺もそう思っていた...

キルシュ:同じですね♪
また笑顔をつくって挨拶をしに行かないと...

彼女は少し苦しそうな表情をしていた

ヨンシ: ...!....お前も苦労しているんだな
ところでお前の名は?

キルシュ:あ....申し遅れました
ブリューテ財閥のキルシュです
よろしくお願いします…

彼女は心からの笑顔を向けた

ヨンシ:キルシュ…覚えておく

彼も自然と微笑みを向けた

そこは寒さで冷えきっていたが
二人の間には
春の暖かな春風のような空気が流れていた
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