Snow-White
こんなにも走ったのは一体いつぶりだろうか。
けど、疲れなんて全く感じなかった。
お墓の近くで煌輝さんに追い付いて、優斗さんの眠るとこまで急いだ。
急いだ俺らの目に映ったのは…
「「真白!!」」
あのネックレスを、右手で高く持ち、見上げている真白。
あの時のことが、頭を過る。
真白と一瞬目が合い、急いでかけていった。
そして2人で真白の手を掴んだ。
「そんなことするな!!」
「何する気だよ!!」
俺と煌輝さんの声が重なった。