カッコイイオトコ
でもね……。

でもね……。

やっぱり、彼が出来たら、一緒に手を繋いで歩きたいし、一緒に色んなところに行きたいし、一緒に……その……イロイロと、やることが……えへへ、想像するとちょっと恥ずかしい~。

まあ、それはやっぱり、好きじゃないと、ね?

出来ない事だと、思うわけで。

なんて……。

こんな考えが、古いの……かな?


ハア、とハルカは溜息をついて。

「いつまでも王子様を待ってても仕方ないでしょーに」

と、テーブルに置いていたペットボトルのお茶を、コクリと一口飲み込んだ。

「うん……」

分かってる。

自分から積極的にならないと、彼氏なんて出来ないんだよね。

私みたいに、何の取り得もない、フツーの女には……。

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