貴女の存在
中学の同級生とはあまりうまく
いかなかったため、高校でこそは
いっぱい友達を作ろうと考えていた。

正直所属することになった6組では、
中学時代の仲良い子はおらず、
『なんとか友達を作ろう』と必死
だった。
席の近い子にはいろいろ話しかけて
みたり、中学時代の塾が一緒だった
子の話題を出してみたり、
と必死だった。

最初は何と無くうまく行ってたような気がしていたが、なぜか一緒にいた子が
急に冷たくなり、ムリにいることに息が詰まってきた。
結局どうしようもなく、宙ぶらりんの
状態にあったなかで、
私は彼女に会った。


内田 晴菜 (ウチダ ハルナ)。
天パの2つ括り。
最初のイメージは『地味な子』
クラスの中でも少し浮いており、
一人で移動しているのは少し気になって
いた。
本を読んでることが多く、
『どうやって話しかけよう…」と
思っていた。


半ば強引に晴菜と、もう一人、晴菜と
行動していた美琴ちゃんのグループに
入った。
どちらかというと内気な晴菜を
これまた半ば強引に茶華道部に誘い
(先輩に勧誘を頼まれてた)
説得した。
究極の不器用と自負する晴菜に
『全然問題ないからおいで』と説得し、
結局彼女は茶華道部に入部することになった。


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