風から始まる一生の恋は壮大なものでした。

紘瑋side



「きゃーー紘瑋様ーー」
「おはようございます紘瑋様っ」

「みんな、おはよう」

ったく、教室に入るなりこれかよ、
ほんと、女って飽きねぇな…うぜぇ

ま、実際これのおかげで女には困らないんだけどさっ

「はぁ……」

俺は席に座るとため息を尽きながら本を読んで居た。

そしたら、さっきまで騒いでた女達が一斉に静かになった。

「……?」

不思議に思って顔を上げてみると入口にずぶ濡れの女が立っていた。

また、あいつか…

「影野さんまた来たのね…」
「今日も地味だこと…」

影野のことは俺も知ってる。いわゆる、いじめられっこ?

ま、理由は知らないけどな

まぁ、俺がそんな女達の会話に興味を持つわけもなく。

まぁ、毎日のことだしと思いながらまた本を読み始めた
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