LoVendoЯ~あの日の約束~
「昔の俺は忘れろ。」
そう言って立ち去っていく蓮。
「蓮っ!待って...っ!」
遠ざかっていく大きな背中は
懐かしくて、愛しくて、切なくて
どこか寂しげで
涙がこぼれた。
蓮は、あたしの言葉に振り向かずに
行ってしまった。
「うわぁぁぁぁぁん!」
あたしはその場に泣き崩れた。
あの日から泣いたことなんて
一度もなかったのに 。
あたしに忘れろと冷たく
言い残した君。
あの頃とは別人の君。
でも、まだ心は君を求めてる。