今日から俺の妹な。

暖かな日々

「生徒会、ですか?」



「あぁ。君ならできると思うんだ」



高校に入学早々、先生から生徒会に誘われた。



先生の信頼は嬉しいし、やってみたいという気持ちもある。



そして正直、この話が来るだろうという予想はしていた。



中学時代の私は、学級委員や生徒会長、イベント実行委員など、リーダー的



存在になるものには、片っ端から立候補していた。



そしてなぜか毎回当選。



きっと学校のなかで『この子はそういう子だから…』的雰囲気が醸し出されて



いたのだと思う。



けれど、中学と高校では周りの環境も違うし、第一私にも覚悟というものが



必要で…。



「あの、少し考えてみてからでもいいですか」



と、口にした。



ら、



「おう。その辺は好きにしろ。でも締め切りが明日までだからそれまでに決



めろよー」



というお返事が。



明日まで…。



えらくギリギリに話を持ちかけてくれたものだ。


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