海の花は雪・2
「…あなたは知ってしまったのですか?真実を」

「いいえ〜残念ながら、そこまでは知る事が出来ませんでした…教えてもらえますか?先生」

「はぁ…あなたを少し、あなどっていたみたいですね〜それともユラを、と言うべきか…」

信号待ちのため車を止めると、得意顔の山形さんと目が合いました。

「…話して頂けますか?大魔法士、ルド殿」

「仕方がないですね〜下手に高田さんに聞かれるよりも、私が話した方が、いくらかマシな気がしてきましたよ…」

ふふふと笑って、肩をすくめました。

どうやら私の知らない事実も、たくさんあるみたいですね〜

いろいろ知っていた方が、今後何かあった時の役に立ちそうですし…

「…どこから、お話しましょうかね〜?長くなりますけど、よろしいですか〜?」

車を発進させながら、私は答えました。

「望む所です!オールナイトだって、へっちゃらですよ〜♪」
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