一人になるということ
突然消えた君は……
~未月~


今日は詩の誕生日だなっ!

よし!プレゼントも持ったし学校に早く行かないとだ!

昨日はなんだか元気が無かったみたいだったからプレゼントで俺は詩を驚かせて喜んでもらおうと思っていた

昨日の

『好きだったよ…』

の言葉が気になって仕方無かった

校門前を通り抜けた時小野寺が走って来た

「おーい!未月~おっはよ~」

「小野寺かよ~ちぇ~」

「なんだよー傷ついちゃうだろー!」

「俺は恋羽を待ってたの!お前なんて待ってなーーーい!!!!」

「そんなに俺が嫌いなのかっ…いいよ、もういいんだ、君の言いたいことはわかったよ…でも…俺は未月が大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「うるさい、黙れ、キモイ、失せろ」

「ガーンっっっ!!!!オーマイガー!!!!」

またこんないつものやり取りをしながら教室へ入った

「あれ?まだ恋羽は来てないのか?」

「あっ、本当だー、いつもなら来てる時間なのにな」

「まあ、恋羽のことだから寝坊でもしたんじゃないのか?」

「そうだな!はははっ!」

そこでHRが始まるチャイムが鳴った

ガラガラガラ

先生が入って来た

全く、恋羽のやつ完全に遅刻だな~、先生に怒られて涙目の恋羽が目に浮かんだ。

はははっ、可愛いかも

「えー、突然だが、恋羽が転校することになった、昨日にはもう引越したそうだ。皆も驚くだろけど、俺も今日初めて聞いたから驚いた。」

は……。

え………………?

聞き間違い……?

だってアイツ……、昨日…、キスしたばっかで……。

先生が……何を言ってるか…わからない…

いや…

わかりたく無かった……

「そ、それ!どういう事ですか!?」

小野寺が先生に呼びかけた

「実はよくわからないんだ、家の都合としか校長は話してくれないんだ。」

なんだよ……それ……俺は…信じない…



「スイマセン、今日はちょっと体調が悪いので早退します」

「え?おい!未月!」

俺はそのまま教室から出た

あんなの悪い冗談に決まってる

なあ、そうだよな?詩

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