君の気持ち、知りたいんだよ
『もう少しで班決めだぁ❤


拓海のことは忘れて、最高の班を作ってやろう!


拓海のいない、最高の班❤


あー楽しみだなぁ❤』



夕莉がそう言っていたのが聞こえた。




ほんと、情けねぇな。




胸が苦しくて、痛い。



目頭が熱くなって泣きそうになった。



『大丈夫か?』


.......淳史。


『わりぃ。トイレ行ってくる』


『せんせー腹痛いんでトイレ行ってきます。』


『おぅ。お大事になー』


ったく、この先生、ほんと適当だな



そんなことを思いつつも、俺は苦しい気持ちを胸に、教室を後にした。
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