君の気持ち、知りたいんだよ
『~♪~♪』
鞄のなかで震えていた携帯を手にとる。
『もしもし?』
『夕莉!?お前弁当忘れてる!!!』
『なんだ、結城か。お弁当?あれっ、ほんとだ。忘れてた。』
『今お前のかーちゃんから預かったから、ついでだし、持ってく。』
『りょーかい。ありがとー。遅刻すんなよー笑』
『バーカ。中学3年間、遅刻しそうなところ、毎日走ってぎりぎりセーフだっ
た俺をナメるなよ?んじゃ。また後で。』