モノクロ 〜真実の剣と偽りの盾〜
藤田楓side


今日は、ともに誘われて街まで来てます♪
ちょうどあたしも服欲しいと思ってたし、その買い物に ともも誘おうと思ってたんだ!

おんなじこと思ってるなんて、さすが心の通じ合う親友♪♪


「あっねえねえねえ!ともこれ似合うんじゃない?ほら♪」

あたしはともの前に、一着のサロペットを差し出した。


ともは、イトコと夏休みにキャンプに行くらしい。
それで、今日はキャンプに着ていく服を買いにわざわざ駅前まで来たそう。

うん。これならキャンプってカンジだし、何よりオシャレ♪♪

「かわいい!これいいな!楓ちゃん、試着してきていい?」

「気に入ってもらえて嬉しー!!行ってきていーよ!ここら辺にいるね♪」

はー!!気に入ってくれて良かった!ともの服の趣味ってあたしには全然理解できないからなあ。


…ん?なんか聞こえた。

??

 あ!ともの…声!
なんかあったのかな!?とりあえず行ってみよう!!

「とも!!大丈夫?!」
 
返事がない!
ドアに耳を当ててみる。 …衣類のこすれる音。なんともないのかな。

着替え中…?まあいずれ出てくるだろうし、ここはとりあえず待ってみよう。


待ってる間、あたしを無駄に心配させたともに思いっ切り皮肉を込めてメッセージを送った。

「なーんだ。なんともないじゃん。なんともないんなら呼ばないでよ。せっかくいい服見つけたのに。」


ともが試着室から出てきた。良かった。なんともない。
??って顔してあたしを見てる。あたしの声、聞こえてなかったのかな?

まあ、なんともないならいいや。それより、服、どうだったのかな?!

「ねぇ!どおだった!?」

「うん!ジャストフィット!これすごく気に入った!教えてくれてありがとね!」
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