奥様のお仕事
美味しいケーキだった
美味しくて 頬が落ちそうになるって


「痛い痛い~~ほっぺ痛い~~~」
大騒ぎな私に笑顔の浩一郎


「美味しいかい?」


「もうすっごく美味しい!!!」


「ほら 俺のもあげるよ」



フォークに刺して 浩一郎が私の口元に運んできた。


「あ~ん」


素直に大きな口を開けた。


「美味しい~~~めっちゃ美味しい~~~」


また ケーキが運ばれてきた。


「食べないの?」



「正直ちょっとでいいんだ~」


浩一郎にケーキを食べさせてもらえてる私
それも 間接キスだし


絶対絶対忘れないんだ!!!


楽しくて幸せで胸がキュンキュンしてる。



食器を浩一郎が下げてくれて 食洗機が動き出した。


コーヒーの香りが部屋に充満して
浩一郎は自分のブラックコーヒーと私には カフェラテを
運んできてくれた。


「今日は浩一郎優しいね」


「いつも優しいだろう」


「あ そうだけど 今日はまた すごく優しい
お手伝いしてくれたし ラテも入れてくれた」


「そうだね
今日は俺に 時給をもらうかな」


二人で爆笑した。


ツリーの電飾だけの明かりで コーヒーを飲んだ。
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