《詩集》反証と感傷

隠蔽

『隠蔽』

優しさを知らない僕は

張りぼてのような言葉に
色を重ねて使い回しして

優しさを知ってる君に
嘘を吐き続けてた

言葉に重みなんて無くて
心の中は空洞で
生温い水が
ドロドロと滞ってる

そのうち寒い冬がやってきて
僕の思考回路は凍結化

益々言葉を出せなくなった

優しさを知りたいのに
優しさを遠ざけて
心を溶かしたいのに
凍りついて

全部全部隠すように
色を重ねた
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