こころの温度差
「あの時、ゴメンな。

ずっと言えなかったけど、

気になって、
気になって仕方なかったんだ。」

修の手は、心なしか震えていた。
声も少し鼻声のようになっている。

私は、思い切って顔をあげた。

懐かしい顔が、今
目の前にある。
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