こころの温度差
「多分。でもすごく怒ってて、
私の話、聞いてくれない。」

「そりぁ、誰だって勝手に
ケータイ見られたら怒るわな。」

「そんなのズルいよ。
私は見られても構わない。
だって
何もやましい事なんてないもん。」


お昼過ぎのカフェテリアは
人もまばらだった。

同じゼミの2人は午後から授業もなく、
私の話に付き合ってくれている。

私は久しぶりに出てきた学校なのに
ゼミに行く気も
講義も何もしたくなくて、

サンドイッチを少しだけ食べて
こうして半べそをかきながら、
話をしていた。
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