虹のメガネをかけた青年
登校道
登校道はいつもは公園の横を通り、

大通りから正門まで歩くのだが、

今日は時間があってか、

公園へ入り一服をする事にした。


誰もいない朝の公園でベンチに腰を掛け、

バックを横へぽいっと投げた。

胸ポケットからタバコを一本取り出し、

慣れた手つきでライターで火をつけ、

タバコを吸う。


タバコの煙が自分の顔の前へ一瞬出現したかと思うと、

瞬く間に消えた。


人生って一瞬なのかなと不意に思った。
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