嘘と秘密~空白の恋~
偶然
『美羽が後輩の誰それにコクられたらしいよ!!』


なんて妹に言われ、焦った。


だけど事実は、ガセだった。


美羽に確認したらそんな覚えないと。


…アイツ、どんだけ俺のこと、嫌いなんだよ…。


もう引っ掻き回すなって。


春のまだ暖かくなりきれていない風が髪を揺らす。


冷たいってわけでもないけど、暖かくもない。


何か、生ぬるい…。


微妙な温度が妙に気持ち悪い。


屋上だからなおさら風に当たるし。


美羽は遅いし。


…これはあんまり関係ないか。


にしても、本当に遅い。


もう、来ないのかなー?


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