エリート上司と甘い秘密~彼の正体は私の義弟!?~
沃野に裕也との食事の約束があることをつい言ってしまったことを後悔した。

「いや…そういうわけじゃないけど……」

もしかしたらこれはデートの始まりになるのではないかと、ちょっとドキドキしていたのに。

「裕也君にはなんていうの? 個人的な2人の約束を沃野君が知っているって変じゃない」

「大丈夫。勝手に飛び入り参加するから」

「場所も知らないのに?」

沃野はにやっと笑った。不敵な笑い。

「また冗談? いいかげんにしてよ」

正面から小首を傾げ、まだ笑みを浮かべている沃野をにらんだ。
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