Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


「若き次期ダバリード総帥が、一人で登場なんて、笑われるわよ」
「ここは日本だ」
「パーティに日本も何もないでしょ」


そう思わなかったが、面倒になって反論はやめた。


連日徹夜で仕事を引き継ぎ、日本に着いたその夜に、アイーシャと噛み合わない言い争いをする気力は無かった。


だが安易にアイーシャの要求を受けたことに、怜士はすぐに後悔した。


麗華がこのパーティに来るとは、予想していなかった。


隣に立つ兄の宏樹に、その可能性を思いつかなかったことを悔いる。


確かにNYで麗華自身が、兄は難しいかもと言っていた。


宏樹の性格は、パーティーの相手でさえも、自分と違って適当に決めるタイプではなかった。


麗華は怜士を驚いたように見た後、隣のアイーシャに気づき、不味いものを見た、というように視線を外した。
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