Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
料理人たちとあいさつを交わし、怜士はカウンターを通り過ぎて更に奥に進んだ。
先には京都の長屋のように、中庭をのぞむ個室があった。
「茶道をやっているから、和室で大丈夫だと思ったんだけど?」
「うん。
適当に足を崩すから、心配しないで」
目をきらきらさせて中庭を見、部屋を見回す。
「日本酒にするけど、あなたどうする?」
「お願いします」
怜士は軽く笑って、見習い料理人らしい若者に注文した。
「鱧の季節が終わってしまわないかと、ちょっとひやっとしていた」
来た日本酒に口をつけながら、珍しい怜士の少し愚痴めいた口調に、麗華はしばし見つめた。