Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪
「どういうこと?」
今度は麗華が顔をひきしめた。
「なんでもない」
「麗華」
ぴりっとした呼び方に麗華は足を止めた。
「たいしたことじゃないんだけど。
ちょうど、ある旧家のお嬢さんが駆け落ちしちゃって、騒ぎになっているから」
「へえ」
予想と違うのに気が抜けた返事になる。
てっきり麗華にお見合い話が進んでいるのかと思った。
確か、再会した当時、調査した時には話が上がっていたはずだ。
抵抗勢力になったら、潰すだけと大して気にしていなかったが。