Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪


更に、宮内家となると、結納をすっとばすわけにもいかない。


まず日取りを決める儀式があり、色々と元武家に因んだ準備を整え、そして結納だった。


麗華の父は簡略化してもいいと言ったが、麗華は母に気を遣っていた。


母親は、自分が日本人と結婚しなかったことから、麗華こそは、と希望していただけに、それなりに落ち込んだらしい。


麗華の父が色々とフォローしたようだ。


「大航海時代の栄光がね~。
 それがまだ意識にあるみたい。
 だから私によってアメリカのダバリードを通して、アメリカ大陸支配!みたい」


麗華は電話先で淡々と父親が乗り気な理由を述べた。


スペインの貴族は大航海時代がまだ続いているらしい。
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