Amarosso~深い愛~を召し上がれ♪

「そんなの求めてないんだろ~。
 パーティーに連れていける外見で、会話が成り立って、ベッドの中が上手ければ、それでいいんだよ」

「僕には理解できません」

「しなくていいから」


ケビンとフレッドは、双子ならではの息の合ったぴったりさで言った。


そして二人で目を合わせた。


同じことを思い出している。


大学にいた時、キャンパス内を駆け抜けていた怜士の姿。


面白くて追いかけた先に見た光景。


後ろ姿しか見なかった彼女は、栗色の髪をしていて、柔らかなウェーブヘアだった。


思うことは一緒。


二人は、そのまま黙って視線を左右に外した・・。
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