○ × △ どれかなんて。








高3の春、受験生のはじまり。

あたりは春の陽気に浮かれてるけど、
あたしにとっては戦のはじまり。

ついにこの年が来てしまった、、、
ずっと他人事のように思ってた。



「受験、かあ…。」



教室の机で頬杖をついていると、
後ろから聞きなれた声が飛んできた。



「ほーのか、なーに死んでんの?」

「し、死んでませんけど?」

「嘘つけ、受験ばかやろうって此処に書いてあるけどなあ~」



そう言って自分の頬を指差す円香(まどか)

なんでこいつはこんな能天気でいられるんだか、、、


まあ受験って言っても、本当の修羅場は二学期の後半って聞いた。

だから今からこんな気負いする必要はないんだけども、、、



「やっぱ無理っ!!!!!」

「どした。」

「…あっ…(笑)」



思わずに口に出してしまったよ、うん。

も~、JK生活最後の年なのに、なんで受験なんてあるの~!



「ま、JK最後の年だけど頑張ろうよん。」

「…円香、あんたエスパー?」

「は?(笑)」



眉間に皺(シワ)を寄せるあたしに、
円香は、いとも爽やかに微笑みかけたきた。



「が、ん、ば、ろ!」







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