予想外の恋愛
不完全な防御






「…お前…なんとかしてこいよその顔」

「お言葉ですがお客様、女性に簡単に整形を進めるべきではないと思いますが」

「ちげーよこの野郎!その不気味なニヤニヤをやめろっつってんだ!出勤までになんとかする時間ぐらいあるだろうが!」



今日もこのカフェは平和だ。

午後3時、いつも通りスーツの二人組のところにコーヒーを運び、いつも通り戦闘中。

ひとつ違うことと言えば。



「でも本当に嬉しそうな顔してるねナギサちゃん。何かあったの?」


中島さんにまで言われるということは本当にニヤニヤしてるんだろうか。

原因は自分でもわかっている。この前の同窓会だ。



「はー、わかった。前に言ってた元カレと同窓会でなんかあったんだろ」

「なんでそんなに妙な勘働くの朝田博人」

「なんでお前は客をフルネームで呼び捨てなんだ。しかも図星かよ」

「へー、元カレと!ヨリ戻すの?」

「いや、そこまでは…って何詮索してるんですか!?」

「そんだけニヤニヤしててよく言うわ!」



こんな時に限ってお店はガランとしている。
店長の顔をチラッと見てみると、生暖かい目で私達の言い合いを見ているようだ。


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