雪系男子のゆうちゃん






「野蛮で悪かったわね!」



野蛮って…

女子と最もかけ離れた言葉を好きな人に投げかけられるとは…




「な、なるほどぉ…」




浜田もゆうちゃんの言葉に納得したように頷いてるし…




ざけんなよ浜田ぁ…






「野蛮って、ひどすぎない?もっとましな表現ないわけ?」



私がせめてものあがきをすると、




「…うーん、よし、寝よ。」



と浜田が布団にもぐりだした。





このクソ野郎…





「嘘だよあやちゃん」



布団に潜り込んだ浜田を睨みつけていると、透き通った声が私を包み込んだ。



顔を上げると、いつも通りあまり表情がないのに

でもちょっと困ったように見えるゆうちゃん。





「何で自分で言っといて自分で困ってるのよ」




「…あまりにもいたたまれなくて…」




「…うるさいー!」




ゆうちゃん、もっと優しかったのに!




もっと優しかったのに!



まあちょっと腹黒でそこが可愛いって思ってたけどさ!!




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